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HAL®︎腰タイプ自立支援用とフィットネストレーニングを融合した健康増進教室

はじめに、今回の健康増進教室では、HAL®︎腰タイプ自立支援用(以下、HALとする)と、フィットネストレーニングを融合させたプログラムを実施しました。本プログラムは身体活動の基本となる体幹部を鍛えながら、活動量の増加により加齢、運動不足、生活習慣に起因する疾患等の予防や機能改善を促すことが目的です。また、運動を継続し、自主的に運動するような行動変容・意識変容へと導けるように図ります。
対象者は世代別に分けず、各クール10名を最大定員としました。1回の実施時間は1時間程度とし、1ヶ月の間に8回プログラム提供することを1クールとして設定しました。
評価方法はInbody(体組成計)による身体測定とアンケートによる主観的調査を行いました。
実施内容は、HALを活用した下肢筋群を中心としたエクササイズを行い、身体活動の基本となる体幹トレーニングを実施しました。

目次

【最終的な実施内容】第1クール ※PP=パワープレート

トレーニング種目 1SET 2SET 3SET
HAL体幹前後動作 10回 10回 10回
HALスクワット 10回 10回 10回
HALフロントランジ 10回 10回 10回
HALサイドランジ 10回 10回 10回
HALフロントランジウォーク 3往復(5m) 3往復(5m) 3往復(5m)
HALサイドランジウォーク 3往復(5m) 3往復(5m) 3往復(5m)
コア・ドローイン 60sec 60sec 60sec
シットアップ 10回 10回 10回
プランク 30sec 30sec 30sec
PP プッシュアップ 30sec 30sec 30sec
PP プランク 30sec 30sec 30sec

クールでは、HALの他にパワープレート(全身振動マシン)を使用。年齢層も若く体力レベルが全体的に高かったことから、比較的高強度のトレーニングを実施。

第2クール

トレーニング種目 1SET 2SET 3SET
HAL体幹前後動作 10回 10回 10回
HALスクワット 10回 10回 10回
HALフロントランジ 10回 10回 10回
HALサイドランジ 10回 10回 10回
HALフロントランジウォーク 3往復(5m) 3往復(5m) 3往復(5m)
HALサイドランジウォーク 3往復(5m) 3往復(5m) 3往復(5m)
コア・ドローイン 60sec 60sec 60sec
シットアップ 10回 10回 10回
レッグレイズ 10回 10回 10回
レッグスイング 10回 10回 10回
ストレッチ(各部位) 全身の各部位を1箇所につき30sec

第2クールでは、高齢者の参加が多かったため動作スピード、関節角度等を調整し比較的低強度での運動を実施。

第3クール ※PP=パワープレート

トレーニング種目 1SET 2SET 3SET
HAL体幹前後動作 10回 10回 10回
HALスクワット 10回 10回 10回
HALフロントランジ 10回 10回 10回
HALサイドランジ 10回 10回 10回
HALフロントランジウォーク 3往復(5m) 3往復(5m) 3往復(5m)
HALサイドランジウォーク 3往復(5m) 3往復(5m) 3往復(5m)
コア・ドローイン 60sec 60sec 60sec
シットアップ 10回 10回 10回
レッグレイズ 10回 10回 10回
レッグスイング 10回 10回 10回
PP リラクゼーション 下肢を中心に振動によるリラクゼーションを実施

第3クールは、新型コロナウイルスの影響ため大分ロボケアセンターで実施した。パワープレートを活用し、トレーニング後には疲労除去のため低周波マッサージを行った。

【測定結果】

初回日、最終日に体組成計InBodyによる測定を行いました。

合計23名のデータを検証した結果、体重、体脂肪量、骨格筋量、体幹部筋量、腹囲などの指標で全モニターに変化が見られました。

特に体重、腹囲に関しては、全クールを通じて平均値が減少傾向を示し、本プログラムは運動量を増加させ、体重減少へと繋がったことが示唆されました。また、コア・トレーニングも体幹部の筋肉を効果的に刺激する効果も確認できたと思います。

体脂肪、骨格筋量、体幹部筋量の3項目は、平均値で優位な指標の向上は見受けられなかったものの、実施されたのがわずか8回だったことから、さらに回数を重ねることで変化が生じることが期待されます。

・モニター・アンケート  全23名

①.トレーニング強度はどのように感じましたか?

強い 普通 弱い
5名 16名 2名

②.ロボットスーツHAL腰タイプを使用してみてどのように感じましたか?

難しい 普通 簡単
2名 14名 7名

③.トレーニング頻度はどのように感じましたか?

多い 普通 少ない
0名 22名 1名

④.今回のトレーニングは今後の運動に役だちますか?

役に立つ 変わらない 役に立たない
21名 2名 0名

⑤.今回の教室後もトレーニングを続けようと思いますか?

思う 思わない わからない
21名 0名 2名

⑥.日常動作等に変化が現れましたか?

現れた そこし現れた 変化なし
11名 8名 4名

⑥の質問に対して「現れた」「少し現れた」方はどのような場面や動作で実感できましたか?

・仕事中(作業)の身体の動きが軽くなった。

・パフォーマンスが向上した。

・階段を昇降することが楽に出来るようになった。

・水中運動での身体の動きが上手く出来るようになった。

・日常生活での姿勢が良くなった。

・歩行時に母趾球荷重の意識が強くなった。

・日常生活で脚部を意識でき、歩行距離が伸びて楽に歩けるようになった。

・足がつってしまい薬に頼っていたが、薬に頼らずに動作で解消できるようになった。

・散歩が出来るようになった。

・腰痛軽減でき日常動作で腰を気にすることがなくなった。

・スクワット、腹筋が出来るようになった。

・食欲が出るようになった。

・歩行時に脚が上がるようになりつまずくことがなくなり歩行時間が延びた。

・立上りや中腰姿勢での動作が楽になった。

・身体を動かした方が楽だと実感し自宅でもスクワットを実施するようになった。

・運動しても疲れなくなった。

⑦今回の教室についてご意見、ご感想

・約1ヶ月では短く感じました。もう少し結果が現れるまで続けてみたかった。

・今回の教室で習ったことを自宅でも実践しようと思います。

・保健センターでの継続を切望しています。

・一人一人と向き合って適切な指導をして頂き、安心して参加できました。

・楽しく参加でき、習ったことが役に立っています。また、このような教室があれば参加したいと思いますし、是非、作って欲しいです。

・会場が変わらず一定の場所での開催をお願いします。

・正しいトレーニング方法が取得でき、自宅でも実践しています。

・HAL腰タイプ作業用が知りたくて参加しました。

・とても感じの良い先生で楽しく参加できました。教室が終わるのが淋しいです。

・教室はとても楽しかったし自分の動かす部分と動かさない部分がよくわかりこれからは日常生活の中で心がけながら過ごしたいと思っています。

・2ヶ月(16回)でのコースだったらもっと体に馴染み身につくと思いました。

・公民館や体育施設等の様々な場所で教室を開催してくれることを希望します。

・今回の教室は期間が短いため体力的変化は実感できませんでしたが今後の運動を習慣化するきっかけになったと思います。

・全8回を参加できるか不安でしたが楽しくトレーニングできました。少人数だったのでよかったと思います。

・今回の教室で自分でも出来ると少し自信が出てきました。こんな機会が身近にあれば私のような寝たきり予備軍を減らせると思うので公民館などで教室を開いてもらいたいと希望します。

・腰+下半身の強化に非常に役に立ちました。ストレッチの仕方は小学生〜お年寄りまで出来そうで、今後の日常生活で取り入れてみようと思います。

【結果】

HALを活用し、体幹部、下肢筋群を中心としたエクササイズを全クール実施して、初日と最終日に23名の対象者に対して測定・評価を実施しました。

体重、腹囲は、全クールで平均値が減少し、改善が示唆されました。特に普段あまり運動しない方の身体活動量が増え、栄養指導も加わったことが体重の減少につながったものと考えられます。また、体幹部のエクササイズを取り入れた事が腹囲減少効果の要因になったと推察されます。

上記以外の測定項目では、第1クールでは平均値が改善しましたが、第2、第3クールでは優位的な改善を得ることができませんでした。第1クールでは年齢層が若く、体力レベルの差異が少なかったため比較的運動強度の高いメニューを実施できたため、筋量以外の項目で改善が見られました。しかし第2、第3クールでは、性別、年齢、体力レベルの違いが影響し、個々のレベルに合った運動提供ができなかったのが平均値で優位的な改善が得られないという結果につながったものと思います。

【まとめ】

今回のを活用した健康増進教室では、HAL®︎腰タイプ自立支援用を使用し、下肢と体幹部のフィットネストレーニングを実施しました。特に運動初心者に対しては身体的負担の軽減、運動動作習得などの効果が期待されますが、より長期的に取り組むことにより身体への変化が現れる可能性があると思います。また、装着型サイボーグHAL®︎が健康増進分野での可能性を十分に活用できる事を示せたと考えられます。

今回の取組みは、装着型サイボーグHAL®︎とフィットネストレーニングを融合させた新しいプログラムの形として、更に良い物へと進化させていきたいと思っております。

第1クールの測定結果

第2クール測定結果

第3クール

平均値

※平均値に関しては、各クールによって運動種目、強度等に違いがあるため個別に算出している。

第1クール 5名     第2クール 10名

体重 -1.38
体脂肪 -0.58
骨格筋量 -0.36
体幹部筋量 -0.14
腹囲 -1.92
体重 -0.48
体脂肪 0.32
骨格筋量 -0.19
体幹部筋量 -0.23
腹囲 -0.19

 

第3クール 8名

体重 -1.1
体脂肪 0.04
骨格筋量 -0.11
体幹部筋量 -0.43
腹囲 -1.3

実施写真

第1クール

第2クール

第3クール

問合せ先 ロボケアセンターグループ

CYBERDYNE株式会社が全国16ヶ所に展開する自費のリハビリ施設です。

大分ロボケアセンターを初めとするロボケアセンターでは、Neuro HALFIT®️という、世界初の装着型サイボーグHAL®️で脳神経・筋系の機能の向上を促す革新的プログラムを提供しています。

最先端の健康増進プログラムを体験してみては如何でしょうか?

ご興味をお持ちの方は、お電話、問い合わせフォームからお問い合わせください。

ロボケアセンター

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