ロボケアセンター | CYBERDYNEのHAL®を用いたリハビリ、機能回復支援センター

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脳梗塞や脳出血のリハビリにおけるロボケアセンターの事例

湘南ロボケアセンターの役割

湘南ロボケアセンターは 2013年12月に神奈川県藤沢市に開所された施設です。障がいや加齢などにより脳神経系・身体系の機能が低下してしまった方に対し、最先端のサイバニクス技術(人・ロボット・情報系の融合複合技術)を用いたプログラム「Neuro HALFIT®️」を通じて、機能維持・向上を目指すご利用者様をサポートしております。

2006年以来、 厚生労働省の方針により、医療機関で行う医療保険が適用されるリハビリテーションを利用できる期間に上限が設けられています。 この方針は急性期リハに重点をおくべきという提言に基づき定められました。 その一方で比較的顕著な回復が期待される「回復期」を過ぎ、「維持期」に入った後も機能を維持するには相応の努力が必要であり、そこから機能の向上を目指すのであれば、専門機関による指導は必須です。このような背景から、退院後に新たに、または、継続して身体機能の維持・向上を図りたいというニーズは増えつつあります。ロボケアセンターで提供されるNeuro HALFIT®️ は非医療サービスでありながら、このニーズに応える民間サービスの一つです。長期にわたって利用者に寄り添い、身体機能の向上を通じたADL (日常生活動作) の改善や、介護負担の軽減などを目的に装着型サイボーグHAL®️(ハル)を使った先進的なプログラムを提供しています。

当センターは、脳血管疾患(脳梗塞、脳出血)、脊髄損傷、神経・筋疾患などの疾患およびその後遺症を持たれる方々などにご利用いただいております。特に脳卒中(脳梗塞、脳出血)の後遺症をお持ちの方は、全利用者の約43%におよんでいます。脳卒中は要介護状態を引き起こす大きな原因の一つ (※1)だとされていることから、今回は、脳卒中リハビリとしてのNeuro HALFIT®️についてご紹介します。

(※1 2019年国民生活基礎調査では要介護となる主な原因として総合2位に脳卒中が挙げられている。)

脳卒中(脳梗塞、脳出血)リハビリとしてのNeuro HALFIT®️

脳梗塞、脳出血後のリハビリとしてロボケアセンターを利用されている方の多くは病院での回復期リハを経て退院され、生活期に入った方々です。回復期リハを終えてすぐに通所を開始される方もいらっしゃいますが、発症後10年以上経過してからロボケアセンターに来所される方もめずらしくありません。また、片麻痺で杖などの歩行補助具を使用すれば歩くことのできるADLレベルの方や、脳幹出血やAVM(脳動静脈奇形)、頭部外傷などによる脳出血により四肢麻痺、感覚障害など重度の後遺症を患われている方にもご利用いただいています。 プログラムの適用に際しては身体サイズや身体状況、転倒防止策などの安全策など、いくつか必要な適用基準があるものの、多くの場合においてはNeuro HALFIT®️のご利用が可能です。(適用基準などについてはロボケアセンターにお問い合わせください)

回復期リハと異なり発症後の経過期間はそれぞれ異なりますが、生活期に入った方の場合、一般的には機能改善がプラトー(停滞期)になりそれ以上の回復が見込みにくいとされています。そのため、生活期に入った要介護者の場合、利用できるサービスの多くはマッサージや他動運動を中心としたものであり、麻痺肢の機能改善を目的としたサービスを受けられる機会は多くありません。「集団体操等ではなく個別に指導してもらいたいのに、なかなかそういう場が見当たらない。他に選択肢はないだろうか?」このような選択肢の一つとして、脳梗塞、脳出血後のリハビリを目的とするNeuro HALFIT®️があります。ロボケアセンターでは専門スタッフがご利用者の心身機能の状態に合わせて、一人一人のご利用者様にあったプログラムをご提案いたします。

脳梗塞、脳出血リハビリにおける湘南ロボケアセンターの事例

脳卒中(脳梗塞、脳出血)を原因として湘南ロボケアセンターに通所されている歩行障がいをお持ちの方(杖、歩行器などの歩行補助具を使用して立位、歩行動作が可能な方)のうち、合計20回のNeuro HALFIT®️を週2回のペースで実施された45名の対象者の観察事例を紹介いたします。

45名の平均年齢は64.5歳(最高齢87歳、最低齢41歳)で、脳梗塞、脳出血による片麻痺等の後遺症がある生活期に入った方々です。発症からNeuro HALFIT®️を開始されるまでの平均期間はおよそ4年9ヶ月(最長20年、最低11ヶ月)と幅広い方々の事例を観察しました。20回のNeuro HALFIT®️実施前後の機能評価の平均比較では、歩行ストライド長(歩幅:0.74±0.22mから0.88±0.30m、0.14mの歩幅増加、P<0.001)、歩行率(ケイデンス:79.34±23.97歩/minから87.35±24.39歩/min、8歩/minの歩行率増加、P<0.001)、バランス機能評価(BBS: Berg Balance Scale :42.93±9.50点から48.36±7.15点、3.64点のポイント増加、P<0.001)、TUG(Timed Up and Go test :28.91±19.11秒から15.91±14.38、7秒の行動時間短縮、P<0.001)、30秒椅子立ち上がり(7.31±4.40回から11.02±4.65回、3.71回の増加、P<0.001)といずれも有意な変化を示す結果となるものでした。こうした歩幅の増加やバランス機能の向上はHAL®️により麻痺足への随意運動を反復して有意に進めたことが一因になったと考えられます。脳梗塞、脳出血による麻痺後遺症とそれに伴う長い生活期における不活により筋力および身体機能が低下した方や、高い負荷で多頻度のリハビリを実施する事が難しい方にとって、HAL®️のアシストにより少ない負担での運動回数やセット数を多く実施できるようになり、低強度の負荷であっても、多くの回数実施することで身体機能の向上を促す効果が期待されます。

このケースでは、HAL®️による効率的な随意運動を繰り返し実現させることにより麻痺足の随意性と筋力が向上し、麻痺足での立脚を支えられるようになり、左右のバランスの改善されたことが、歩行時のストライド長(歩幅)の拡大、歩行速度の向上(30.64±15.62m/minから40.75±23.37m/min、10.11±12.75m/minの増加、P<0.001)といった結果へと繋がったものと考察されます。

脳梗塞、脳出血後の日常生活において最も影響を与えると仮定されるのは歩行能力です。麻痺肢の随意性と筋力そしてバランス能力が回復される中で歩行速度が向上するということは、困難であった歩行を少しでも楽に行う事につながり、脳梗塞、脳出血で後遺症を持つ方のADL(日常生活動作)の向上そして、社会活動への復帰(室内から近隣社会へ)に繋がることが期待されます。

(図2、表2.脳卒中利用者のNeuro HALFIT®️実施前後の機能評価、図3. Neuro HALFIT®️実施の様子、図4. 脳卒中利用者のNeuro HALFIT®️実施前後の歩行評価 参照)

以下は脳梗塞、脳出血の後にNeuro HALFIT®️を行われた方々の感想です。(抜粋)

◆体の変化で感じたこと。
・歩くスピードが速くなった。
・同じ距離を歩いているのに万歩計の歩数が減った。
・足を引きずる事がなくなった。
・浴槽をまたぐのが楽になった。
・体力がついたと感じた。

◆気持ちの変化として感じたこと。
・気持ちがアクティブになった。
・外出が以前より簡単にできるようになった。
・近場ではなく、距離のあるところへも行ってみたい。
・HAL®️のトレーニングを、楽しそうに人に話していると家族から言われた。

「HAL®️が適用できるのではないか?」とお思いになられた方やそのご家族、ご関係者の方、ぜひ一度ロボケアセンターにお問い合わせください。

<補足>
本稿で記載されているデータは脳卒中患者を対象としたデザインされた臨床研究結果を示したものではなく、湘南ロボケアセンターにおいてNeuro HALFIT®️を通所利用されている一般の脳卒中利用者で週2回の頻度で20回利用された方の評価データを示したものである。

以上




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