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小脳出血を発症した小学生。HAL®︎腰タイプでのリハビリを頑張っています!

小脳のはたらき

脳には、大きく分けると大脳、小脳、脳幹があります。
大脳は、考える、話す、聞く以外に、体を動かす命令を出したり知覚を感じたりする働きがあります。
脳幹は、呼吸や睡眠、消化など、生命維持に欠かせない働きをしているところです。
そして小脳には、運動をコントロールする働きがあります。この機能があることで、私たちは力みすぎや脱力しすぎることなく歩いたり走ったりすることができます。少しだけ詳しくいうと、大脳皮質から出た運動命令と実際に行われた身体の動き、これらの情報が小脳に集まり、確認され、修正された情報が大脳皮質へと送られます。大脳皮質はその情報をもとにまた運動命令を出し、身体は動きます。この流れを繰り返すことで、身体の使い方(力加減やバランスの取り方など)が上手になります。よく例えられるのが自転車の練習です。初めは全身に力が入りすぎてハンドル操作が上手く出来ず、またペダルに足を乗せて漕ぐ事も困難ですが、練習を繰り返す事で徐々に身体の使い方を学習し、無意識下でバランスを取れるようになります。また、しっかり乗れるようになるとしばらく乗っていなくても乗れます。小脳は会得した身体の動かし方を記憶しておくこともできるため、私たちは立つ、歩くなどを無意識にできるのです(小脳だけでなく大脳基底核でも記憶されます)。他にも頭と眼の動きの調整や書字、発声なども小脳は関与しています。

2020年2月 初めて来所したAくん

2年前に小脳出血を発症したAくんは、小学校に通いながら週3回の訪問リハビリを受けています。定期的な通院も続けており、入院中に作成した歩行補助具は一切使用せず学校に通っています。
初回カウンセリングの際、お母様からは「ふらつきがひどくなった」「ものを投げたり字を書いたりする時に力のコントロールが難しそう」という話を伺いました。
実際にAくんは、動作開始時のふらつきや目的のところに手を伸ばす動きが苦手なようでした。椅子からの立ち上がりでは、お辞儀姿勢は上手ですがそこから「足の方に体重を乗せて膝を伸ばしながら体を起こす」ことが難しいようです。お辞儀のまま立ち上がろうとしてしまうため前へ倒れそうになる事もありました。着座の際は「お辞儀をしながら膝を曲げてゆっくり座る」事が難しく、ドスンとしりもちをつくように座ってしまうため、着座の直前に両手で椅子を触って体を安定させブレーキをかけながら座っていました。また、右に比べ左足は力が入りやすく、立ち上がろうとすると左足が突っ張り右に傾きやすい状況でした。

<HAL®︎使用前 立ち上がり>

腰タイプをつけてみました

「ロボットになるの?」と、興味があるような、心配なような。みた事もない機械を体に装着し、怖がるかなと心配しましたが、しっかりと受け入れてくれました。
今回は、端座位(椅子座位)と起立・着座動作で行う運動を中心にHAL®︎腰タイプ(以下、HALとする)を体験していただきました。
端座位でのお辞儀動作では、体幹の低緊張により骨盤が後傾している事で深いお辞儀がしにくく体幹上部だけで軽く会釈する程度にとどまっていました。そこでHALのサポートを得ながら骨盤の前傾を保ち体幹の伸展(姿勢を伸ばす姿勢)を促す練習を行いました。プログラム開始時は、お辞儀を深くすると自力で起き上がる事がスムーズにできず、足で床を踏みつけた勢いを使って身体を起こしていましたが、徐々に体幹伸展による動きへと変化し、途中からは声をかけなくても深いお辞儀と背筋を伸ばした姿勢をとる事ができるようになりました。またHAL装着前のような運動方向のばらつきが抑えられ、力み過ぎない状態での起立練習に移行する事も可能となりました。

この「力みすぎない」というのがとても重要で、通常であれば力まないと力が足りず立ち上がれないのですが、HALのサポートによって自然と力まずに立ち上がることができます。

その状態のまま運動を続けていくと、その時の力の使い方が自然とできるようになり、HALを外した後もスムーズに立ち上がることができるようになりました。

<HAL使用中>

 起立時にふらつきや前のめりになってしまい身体を起こす事が難しかったAくんでしたが、体験プログラム終了後は声をかけずに自然と背筋を伸ばした姿勢になっていました。また深いお辞儀から身体を起こせるようになったため、身体の力の入れ方や運動方向、重心の取り方がスムーズになり、心理的にも余裕ができた事で変化した面もあると思います。

<HAL使用後>

今後の展望

「動く」ことは、重心の取り方一つで難易度は変わります。Aくんの場合、動作開始時のふらつきや酩酊歩行、立位保持では重心の位置を取ることが難しくバランスを崩しやすい傾向にあるため、今後はHAL®︎腰タイプを使った体幹メインの運動だけでなく、TANO(体の動きや音声に反応する各種プログラムが入った機器)を使った静的・動的安定化のためのバランス練習、HAL®︎自立支援用下肢タイプ(2Sサイズ)を使った歩行動作の円滑化も図れるかと思います。学校もリハビリも両立する中で疲れが出ることもあるかもしれませんが、無理せず一緒に頑張っていければと思います。

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