小児脳性麻痺疾患におけるNeuro HALFIT®️
- 湘南ロボケアセンター
湘南ロボケアセンターは、脳性麻痺のリハビリのため多くの小児の方々にご利用いただいております。その中では、杖等の歩行補助具を使用し椅子からの立ち上がりが可能なADL(日常生活動作)の方から自立での座位保持が困難な方、四肢麻痺、脊柱側弯症等の症状をお持ちの方まで幅広くご利用されております。プログラムの利用に際しては多くの方に問題なく利用いただけますが、身体サイズや身体状況、転倒防止等の安全策など、いくつかの適用基準がございますので、是非ロボケアセンターへお問い合わせください。
一般的に小児を対象とした機能訓練は、成人と比べて環境が少ないのが現実です。そのため、日常的に訓練をしようとした場合に利用できるサービスの多くは療育センターを中心としたものであり、運動や機能改善を目的としたサービスを受けられる機会が成人ほど多くはありません。
「マッサージや短時間の訓練ではなく個別での指導や長時間のリハビリをしてもらいたいのに、なかなかそういう場が見当たらない。他に選択肢はないだろうか?」
このような選択肢の一つとして、脳性麻痺をお持ちの方々の二次的障害の予防、改善や ADL向上を目的とするNeuro HALFIT®️があります。湘南ロボケアセンターでは専門スタッフがご利用者の心身機能に合わせ、一人一人のご利用者様にあったプログラムを提供しております。
目次
湘南ロボケアセンターでのプログラム事例
ADLの改善を目的として湘南ロボケアセンターに通所されている方(歩行器などの歩行補助具を使用して立位が可能な方)の事例を紹介いたします。
現在のご年齢は13歳(プログラム開始時は11歳)の方で湘南ロボケアセンターに通われて約2年となります。2年間のNeuro HALFIT®️実施前後の機能評価の平均比較では、前方ファンクショナルリーチ(座位にて実施:13.16±0.22mから19.21±0.30m、6.05m増加)、側方ファンクショナルリーチ(座位にて実施:右11.16±0.22mから18.17±0.30m、7.01m増加/左11.12±0.22mから19.17±0.30m、8.05m増加)、立ち上がり動作の著しい向上や移乗動作の獲得といずれも変化が見られました。こうした立ち上がり動作やバランス機能の向上はHAL®️による随意的な重心制御運動を反復して進めたことが一因になったと考えられます。
現在のご年齢は13歳(プログラム開始時は11歳)の方で湘南ロボケアセンターに通われて約2年となります。2年間のNeuro HALFIT®️実施前後の機能評価の平均比較では、前方ファンクショナルリーチ(座位にて実施:13.16±0.22mから19.21±0.30m、6.05m増加)、側方ファンクショナルリーチ(座位にて実施:右11.16±0.22mから18.17±0.30m、7.01m増加/左11.12±0.22mから19.17±0.30m、8.05m増加)、立ち上がり動作の著しい向上や移乗動作の獲得といずれも変化が見られました。こうした立ち上がり動作やバランス機能の向上はHAL®️による随意的な重心制御運動を反復して進めたことが一因になったと考えられます。
また、HAL®️を使ったプログラムと併せて、専門スタッフによる個別トレーニングを実施することで、ご利用者様一人一人のADL向上へ貢献させていただいております。以下は個別トレーニングの実施前、実施後の比較画像です。
(左: 上肢挙上するにつれて肩甲骨が上方回旋、内転しづらく胸郭が伸展しない。したがって重心が低重心後方位となり、バランスを保つために足底が前方へとずれてしまう。)
(右: 肩甲骨の可動域が広がり、正しい重心位置を保持した状態で動作を行えている。)
肩甲骨可動域を改善させるトレーニングを行い、随意的に胸郭を伸展させる事が可能となり、重心位置が修正されました。したがって、立ち座りや立位保持の際、肩甲骨を可動させ重心位置を適切な箇所に運ぶ事が可能となります。このようなトレーニングをHAL®️腰タイプ使ったプログラムと併せることによって、立ち座り動作の際には床反力が適切に働き、動作に必要な身体感覚を身に付ける事が出来ました。
脳性麻痺による立ち直り反射の障害やそれに伴う日常生活での長い期間の不活は、筋力および身体機能の低下に大きな影響を及ぼすと言われています。 適度な負荷のもと長時間のリハビリを実施する事が難しい方や、そもそもリハビリの機会が多く得られない方にとって、HAL®️のアシストにより通常のトレーニングと比べて、運動回数やセット数を多く実施できるようになり、低強度の負荷であっても、多くの回数を無理なく実施することで身体機能の向上を促す効果が期待されます。HAL®️による効率的な随意運動と専門スタッフによるフィードバックの下で繰り返し行うことによって体幹筋群の随意性と筋力が向上し、重力に対する適切な身体動作やバランス感覚の改善がADLの向上へと繋がったものと考察されます。脳性麻痺をお持ちの方々の日常生活において、最も影響を与えると仮定されるのは重力に対する姿勢制御です。体幹筋群の随意性と筋力そしてバランス能力が向上するということは、困難であった移乗動作や変形、拘縮、変形性関節症、股関節脱臼、側弯症、腰痛といった二次的障害の予防につながり、脳性麻痺を持つ方のADLの向上そして、社会活動への復帰(室内から近隣社会へ)に繋がることが期待されます。
以下はNeuro HALFIT®️を行われたご本人の感想です。
◆体の変化で感じたこと。
日常動作が以前よりも楽になった。特にトイレやベッドからの移乗動作等が楽に出来るようになっている。上半身〜体幹の使い方を知る事ができて、無駄な力を抜きながら日常動作を行えるようになっている。結果として両足全体の緊張が緩和され、疲れを感じにくく動き続ける事が出来ている。
◆気持ちの変化として感じたこと。
身体の変化は気持ちの面でも前向きな変化をもたらしてくれた。一人で行える事が増えたため、人に頼ることで感じてしまっていた戸惑いの気持ちが無くなり、前より自信を持てるようになってきた。またその結果として行動範囲が広がり、新しい景色に出会えたり前向きな考え方を持つようになっている。
脳性麻痺に限らず、QOLの向上は様々な疾患をお持ちの方にとって、その方の人生を送る上で非常に大きな影響をもたらすと言われています。湘南ロボケアセンターでは、そういった一人一人がお持ちの目標に向かい、スタッフ全体で寄り添いながらNeuro HALFIT®️を提供しています。
「HAL®️が適用できるのではないか?」とお思いになった方やそのご家族、ご関係者の方、ぜひ一度、湘南ロボケアセンターにお問い合わせください。
まずはお気軽にお問い合わせください
ロボケアセンターでは、初回体験キャンペーンなど様々な特典もご用意しています。ご興味を持っていただいた患者さんやリハビリの介護をされているご家族は、遠慮なく下記の問い合わせフォームからお問い合わせください。専門スタッフが状況をお聞かせいただき、最適なプランや拠点をご案内致します。