チャレンジする気持ちを後押ししてくれたHAL®︎

神戸ロボケアセンター

初回来所時のご様子

兵庫県神戸市にお住まいのT様は、2019 10/21お仕事中に脳卒中を発症し、病院にてリハビリを頑張られた後、2020年４月２１日に当施設にお越し頂きました。

初回来所時のご状態は、脳卒中の後遺症による右上下肢、体幹の麻痺とともに右足底面の表在感覚麻痺が残っておりました。動作状況に関しましては、寝返り起き上がり動作は自立されておりましたが、立位、歩行動作はまだ不安定な状態でした。
肩関節に関しては、亜脱臼傾向があり、肩の固定装具を装着しておりました。また、転倒予防目的に足首の固定装具を装着しておられ、４点杖歩行を見守り下にて連続５分歩行が限界でした。

本人様の訴えとして、「右足の躓きによる転倒が怖い。」とありました。実際の歩行時には、右足が床面に引っ掛かってしまい、４点杖でなんとかバランスを保っている状態にありました。その為に屋外歩行時には見守りが必要でした。
座位姿勢にて、左右のつま先を上げる状態を見てみると、左に比べて右足は動かしにくい状態にあり、右足首の動かしづらさが歩行時の躓きの大きな原因と考えました。
そこで、ご本人様と相談し、まずはHAL®︎自立支援用単関節タイプ(以下、単関節HAL)を用いて右足首のリハビリで動きを良くしていく事となりました。

その後の経過

単関節HALの足関節アタッチメントを用いたプログラムでは、専用のモニターで、つま先を上げる前脛骨筋とつま先を下げる下腿三頭筋の生体電位信号を確認しながら、運動をしていきます。T様ご自身の運動意思と同期した機能改善・機能再生ループを繰り返すことで、脳・神経・機能に効果的な変化があり、徐々に動作の改善がみられました。
足首の動きが改善した事で、歩行時の右足の躓きが無くなり、足首の固定装具が必要なくなりました。ほぼ同時期に４点杖から１本杖歩行になり、見守り下ではありますが、連続歩行が30分可能となりました。

神戸ロボケアセンターの特徴と致しまして、その日、その時の利用者様の状態に合わせたオーダーメイドプログラムを実施しております。
右上肢の運動麻痺の改善を目的とした単関節HALの肘アタッチメント、骨盤〜脊柱からなる体幹機能の改善を目的としたHAL®︎腰タイプとC-to（バランストレーニングシート）、麻痺側下肢への正確な荷重の意識づけ・感覚入力を目的としたHAL®︎自立支援用下肢タイプを、隔週〜月１のご利用毎時に、T様のお身体を評価し、T様とご相談の上、その日その時に最も適切なプログラムを実施しました。
また、リハビリ終了時には、課題解決に向けた自主トレーニングメニューをT様とご家族様にその都度お伝えしております。自主トレーニングメニュープログラムは、生体電位信号に基づいた根拠ある内容となっております。
T様、ご家族様には自宅で過ごす間も、毎日一生懸命真面目に取り組んで頂きました。

現在

その結果、T様の努力が実り、左上肢の随意性が高まった事で肩の固定装具が必要なくなりました。また、足底感覚にも良い変化が生じました。（削除）利用当初の2/10→6/10にまで改善がみられました。
そして、誰かの見守りを全く必要とせず、歩ける距離がどんどん伸びていきました。
当初必要であった足首の固定装具と４点杖は必要なくなり、独力で一本杖のみを使用し、連続１時間30分の屋外歩行が可能となりました。
現在は、月に１回ご利用頂いており、一本杖を使用しない独歩の練習、ペンを持って字を書く練習など、更なる高いレベルのリハビリに取り組んでおられます。

↑利用当初時、バランスが悪い歩行状態のため、見守り〜一部介助が必要でした。

↑右足の躓きが無くなり、踏ん張れるようになりました。

T様の不屈の魂、チャレンジ精神はどこから生み出されるのか。。。
それは、「大切な人と一緒にスペイン旅行に行く」という大きな目標があったからです。
トレーニング中もスペインの豊かな芸術性や食文化のお話を楽しくしております。
今後もT様の大きな目標に向けて、時に厳しく時に楽しく、神戸ロボケアセンタースタッフ一丸となってリハビリ支援させて頂きます。
神戸ロボケアセンターでは、そういった一人一人がお持ちの目標や夢に向かい、スタッフ全体で寄り添いながらNeuroHALFIT®︎を提供しております。
ぜひ一度、神戸ロボケアセンターにお問い合わせください。