脊髄損傷の男性。HAL®︎で出来ることが増え、活力が湧いてきました!
目次
2020年5月17日 初回カウンセリングにより
K様は、2018年10月、交通事故により第4胸椎脊髄損傷を発症し後遺症による両下肢麻痺が残りました。
カウンセリング情報から、立ち座り・座位保持・立位保持はご自身一人では困難な状態であり、現病歴としてQT延長症候群がありました。
(QT延長症候群とは、心臓の興奮からの回復を意味する再分極過程であるQT時間が延長してしまい、失神・発作などの原因となります。)
現在では、服薬投与によりQT延長症候群の症状を抑えることが出来、血圧の問題も安定しています。
訪問リハビリにより、両下肢のストレッチをメインに、両股関節・膝関節・足関節の可動域の維持・拡大を行なっています。
また、ご本人のご希望として、『排泄の管理が出来るように』と、『座位姿勢・立位姿勢の保持が出来るようになりたい』とのことでした。
カウンセリング情報から、立ち座り・座位保持・立位保持はご自身一人では困難な状態であり、現病歴としてQT延長症候群がありました。
(QT延長症候群とは、心臓の興奮からの回復を意味する再分極過程であるQT時間が延長してしまい、失神・発作などの原因となります。)
現在では、服薬投与によりQT延長症候群の症状を抑えることが出来、血圧の問題も安定しています。
訪問リハビリにより、両下肢のストレッチをメインに、両股関節・膝関節・足関節の可動域の維持・拡大を行なっています。
また、ご本人のご希望として、『排泄の管理が出来るように』と、『座位姿勢・立位姿勢の保持が出来るようになりたい』とのことでした。
2020年5月 脊髄損傷の後遺症のリハビリとして「Neuro HALFIT®︎」 開始
初回のプログラムでは、現病歴にQT延長症候群があるため、プログラムを行う前に血圧・心拍数を計測し問題ないことを確認したうえでプログラムを行いました。
座位姿勢の不安定さがあるとご本人からの訴えがあり、HAL®︎腰タイプ(以下、腰タイプ)による体幹動作の確認・座位姿勢の保持の獲得を目的としたプログラムを実施しました。
座位姿勢での体幹を前方に倒しての、骨盤の前後傾の動作では当初はうまく腰タイプの動きを習得するのに、時間・回数が必要でしたが、回数を重ねるごとに少しずつですが、腰タイプの動きを習得することができました。
次に、HAL®︎下肢タイプ(以下、下肢タイプ)を装着し、動かしてみたところ、ご本人の訴えから両下肢ともに荷重がかかる感じがし、生体電位信号も確認できました。
生体電位信号に基づいてアシストを行うサイバニック随意制御(CVC)モードの設定で歩行プログラムを実施しました。
右下肢の生体電位信号は確認できたのですが、左下肢では痙性が出現してしまい、随意的な歩行プログラムの獲得には少し困難な状態となりました。
座位姿勢の不安定さがあるとご本人からの訴えがあり、HAL®︎腰タイプ(以下、腰タイプ)による体幹動作の確認・座位姿勢の保持の獲得を目的としたプログラムを実施しました。
座位姿勢での体幹を前方に倒しての、骨盤の前後傾の動作では当初はうまく腰タイプの動きを習得するのに、時間・回数が必要でしたが、回数を重ねるごとに少しずつですが、腰タイプの動きを習得することができました。
次に、HAL®︎下肢タイプ(以下、下肢タイプ)を装着し、動かしてみたところ、ご本人の訴えから両下肢ともに荷重がかかる感じがし、生体電位信号も確認できました。
生体電位信号に基づいてアシストを行うサイバニック随意制御(CVC)モードの設定で歩行プログラムを実施しました。
右下肢の生体電位信号は確認できたのですが、左下肢では痙性が出現してしまい、随意的な歩行プログラムの獲得には少し困難な状態となりました。
HAL®︎単関節タイプによるプログラム
HAL®︎単関節タイプ(以下、単関節タイプ)のプログラムでは、立位姿勢保持の獲得・歩行動作時の関節の可動域獲得のため、両足関節・膝関節の動作の確認を行いました。
両足関節・膝関節ともに、生体電位信号がうまく検出されると同時に、両足関節に関しては、荷重をかけるイメージもできていました。
また、2020年6月より、腰タイプの在宅レンタルも開始され、ご自宅で体幹の前傾・左右への傾き動作といったプログラムを1年程度実施しました。(現在も自宅でHALプログラムを継続されています。)
ご自宅でのプログラムを行なった当初はプログラムを行なった翌日に腹部の痙性が強く出現しましたが、現在では問題なく行えているとのことです。
両足関節・膝関節ともに、生体電位信号がうまく検出されると同時に、両足関節に関しては、荷重をかけるイメージもできていました。
また、2020年6月より、腰タイプの在宅レンタルも開始され、ご自宅で体幹の前傾・左右への傾き動作といったプログラムを1年程度実施しました。(現在も自宅でHALプログラムを継続されています。)
ご自宅でのプログラムを行なった当初はプログラムを行なった翌日に腹部の痙性が強く出現しましたが、現在では問題なく行えているとのことです。
継続して腰タイプのプログラムを行った結果、少しずつではありますが、座位姿勢の安定性を獲得でき、座位姿勢が安定することで、日常生活の中で、1人で出来ることが増えていることがご自身で強く実感できてきているとご本人からの感想もありました。
今後も腰タイプを使用し、座位姿勢の安定性の維持・向上、体幹動作の維持・向上の獲得を目的として継続して腰タイプの自宅でHALプログラムを行なっていきたいとのことでした。
そのため、ご自宅では腰タイプ、名古屋ロボケアセンターでは、下肢タイプを中心にプログラムを進めていくことになりました。
今後も腰タイプを使用し、座位姿勢の安定性の維持・向上、体幹動作の維持・向上の獲得を目的として継続して腰タイプの自宅でHALプログラムを行なっていきたいとのことでした。
そのため、ご自宅では腰タイプ、名古屋ロボケアセンターでは、下肢タイプを中心にプログラムを進めていくことになりました。
HAL®︎下肢タイプによる歩行プログラム
まず、STANDモード(立位の補助を行うモード)により、立位姿勢保持の獲得を行い、両股関節伸展・膝関節伸展の動作を行いましたが、両下肢ともに強く痙性が出現したため、サイバニックインピーダンス制御(CIC)設定で、生体電位信号と荷重の確認を行いました。
痙性が弱くなってきたため、生体電位信号に基づいてアシストを行うサイバニック随意制御(CVC)モードでプログラムを行うようになりました。
腰タイプ・単関節タイプのプログラムにより、下肢タイプによる歩行プログラムにも少しずつですが、変化が現れてきました。
当初は、発症してからどうしても動くことが少なくなり体力面の低下も顕著にみられることもあり、歩行スピードも遅く、歩行回数も少ない状態、左下肢には痙性も出現しました。
プログラムを継続して行なっていくにつれて少しずつではありますが、歩行スピードも速くなり、歩行回数も増え、痙性の出現も減り歩行プログラムを遂行することができました。
痙性が弱くなってきたため、生体電位信号に基づいてアシストを行うサイバニック随意制御(CVC)モードでプログラムを行うようになりました。
腰タイプ・単関節タイプのプログラムにより、下肢タイプによる歩行プログラムにも少しずつですが、変化が現れてきました。
当初は、発症してからどうしても動くことが少なくなり体力面の低下も顕著にみられることもあり、歩行スピードも遅く、歩行回数も少ない状態、左下肢には痙性も出現しました。
プログラムを継続して行なっていくにつれて少しずつではありますが、歩行スピードも速くなり、歩行回数も増え、痙性の出現も減り歩行プログラムを遂行することができました。
現在では、初期目標であった、排泄の管理はご自身で出来るようになってきており、座位姿勢の保持も安定してきています。
1つ目標を達成することで、次の課題・目標が見えてきます。
K様も今まで気にしてこなかった、見えていなかった課題に新たに取り組み始めています。
HAL®︎を使用しての今後の目標は、立位姿勢の保持・歩行動作の獲得です。
このようにご自身の精神面・身体面・体力面もポジティブな変化がうまれてきています。
ご本人様もとても明るい性格であり、プログラムにも非常に積極的なので、ご本人様の目標に少しでも近づけるようサポートしていきたいと思います。
1つ目標を達成することで、次の課題・目標が見えてきます。
K様も今まで気にしてこなかった、見えていなかった課題に新たに取り組み始めています。
HAL®︎を使用しての今後の目標は、立位姿勢の保持・歩行動作の獲得です。
このようにご自身の精神面・身体面・体力面もポジティブな変化がうまれてきています。
ご本人様もとても明るい性格であり、プログラムにも非常に積極的なので、ご本人様の目標に少しでも近づけるようサポートしていきたいと思います。
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