ロボケアセンター | CYBERDYNEのHAL®を用いたリハビリ、機能回復支援センター

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脳梗塞や脳出血のリハビリ支援の事例。仙台ロボケアセンター

我が国に於いては、脳梗塞、脳出血患者は全国で約150万人と推定され、毎年25万人以上が新たに発症していると推定されております。また、2025年には高齢化や生活習慣病の影響により、患者数は全国で300万人を超すことが予想されています。また、近年では自動車安全技術の進歩により交通事故にあったり、薬などの治療薬の発達により脳梗塞等を発症したりしても、生存する確率が向上している一方で、麻痺や言語障害などの後遺症が残り、不自由な生活を余議なくされる方が増加しております。

後遺症の改善にはリハビリが必須ですが、現在の医療制度では入院治療を行える日数に上限が定められており、治療後は自宅もしくは施設から、外来リハビリにより生活機能の回復に取り組むしか無いのが現状です。しかし、外来リハビリでは回数も時間も制限されることから、働く世代を中心に、さらなる機能回復に取り組める施設のニーズが高まっています。

日本では年間約10万人、宮城県内でも年間約2000人の人々が脳梗塞、脳出血疾患で治療を受けております。
CYBERDYNE社の装着型サイボーグHAL®︎は医療分野での活用が広がっており、緩徐進行性の神経・筋疾患(8疾患)に対する治療が医療保険によって受けられるようになりましたが、ロボケアセンターのような民間施設で脳・神経・筋系の機能維持・向上を目的とするプログラム「Neuro HALFIT®︎」のためにも活用されております。

HALⓇは単純にロボット的な動作によって身体を支え補助するだけの機械ではなく、最先端のサイバニクス技術(人・ロボット・情報系の融合複合技術)により、人の脳神経系とロボットを一体化させ、装着者の意思に従った動作を実現する世界初の装着型サイボーグです。

例えば、脳梗塞や脳出血などによる後遺症のため、介助者がいなければ歩くことができなかったご利用者様が、HALⓇを用いた「Neuro HALFIT®︎」に取り組むうちにスムーズに歩けるようになりました。HAL®︎を使うことで脳神経系の伝達が活性化・強化され、動作の向上を促進したものと考えています。このようなことから脳梗塞や脳出血など脳血管疾患に対する機能向上促進に寄与するのではないかと期待されています。

2019年5月25日に開所された仙台ロボケアセンターは、東北唯一のロボケアセンターで国内でも8カ所目の施設です。CYBERDYNE社が開発した、装着者の意思に従った動作を実現する装着型サイボーグHALⓇのプログラム「Neuro HALFITⓇ」を中心に、最先端のトレーニングを提供しています。

仙台ロボケアセンターにおける脳梗塞、脳出血によるリハビリ支援の事例を紹介させて頂きます。

富谷市の会社員男性(48歳)Tさんは2017年12月仕事中に脳出血で倒れ、感覚障害が残り、5ヶ月間入院しました。障害者手帳2級で、左足装具があれば杖なしでもゆっくり歩行することができましたが、太ももを上げることが難しく、つま先が引っ掛かって転ばないように外側から内側に回す歩き方で、また、内反も強く出ている状態でした。左上肢にも感覚障害があり常に屈曲状態で力みが生じていました。職場復帰に向けて外来リハビリに通われましたが、満足いく回数や時間のリハビリをすることができなかったそうです。そのため、ご自宅での自主トレーニングも行なっていたものの、左半身の感覚障害のため思うような動きが出来ず、自主トレーニングの限界も感じ、2019年6月から仙台ロボケアセンターに通い始めました。

Tさんは週に一度90分のNeuro HALFIT®︎を行っており、主に下肢タイプを装着しての歩行運動を行いながら、左腕の筋緊張を弱めるべく単関節タイプも使い、モニターを見ながら脱力したり、屈曲したりする運動をメインに続けております。また、毎回プログラムを開始する前と後に6メートル歩行にかかるタイムを測定しており、その前後比較を行っております。

Tさんが仙台ロボケアセンターに初めて来所した時は、6メートルを歩行するのに8.75秒かかっており、16歩必要としていました。健常者の例としてスタッフが歩行したところ同じ距離を歩くのに約4秒、8歩かかっていました。

メインとなる歩行運動を行う際には、足首の感覚を得るために装具を外し、転倒防止のハーネスを装着しながら運動を実施しております。転ぶことはないですが、最初は体重を乗せられるか分からない不安感が拭えない方が多くいらっしゃいます。ご利用者様自身にも専用モニターを見てもらうことで、体重移動、足の振り幅を確認してもらい、ご自身がやれることをひとつずつ把握してもらえるようにプログラムを進めています。脳梗塞、脳出血の影響での内反が強く出ている場合でも、機体のセッティングを変更することで真っ直ぐな足の振り出しができるようにします。Tさんは上達が早く、二回目のセッションの歩行タイムは6.39秒、14歩に向上しました。本人のやる気と成果がさらに表れ、初回のトレーニングから4カ月後には6メートルの歩行タイムが4.94秒で10歩にまで向上するなど、本人も驚くほどの結果になっています。

歩行運動での結果を受けて、強い筋緊張が見られる左腕に対するHALⓇ単関節タイプを使った運動も併せて行うようにしました。単関節タイプの最大のメリットは、脳からの生体電位信号を波形で見ることができることです。今どこに力が入っているか、力が入っていないかをモニター上で確かめることが出来るので、曲げようとしているのに伸ばそうと力が入っていたりするところをすぐさま修正していくことが出来るのです。

また、実際に自分で曲げ伸ばしする事が困難な場合でも、身体を動かそうとした際に筋肉に伝達される生体電位信号を検出する事ができればHAL®︎がその動きをアシストすることが可能です。Tさんは、単関節タイプを使った運動を続けるうちに、当初は感じられなくなった手に血流が流れる感覚が蘇ってきたそうで、また、汗をかくことも多くなりました。昔、体が自由だった時の感覚に限りなく近づけることがTさんの最終目標ですが、まずは大好きなパン屋さんで、左手に持ったトレーに悩みながら好きなパンを乗せられるようにすることが当面の小さな目標です。

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